説明
2019年4月 民芸の宿さわ 吉田さんのどぶろくを引継ぎ、農事組合法人ながくら(担当 増野 秀樹)が醸造開始。上越市安塚区産コシヒカリ・新之助を使って醸造しています。
甘すぎず、辛すぎず、新鮮な香りのあるどぶろくを目指しています。
どぶろく(doburoku)は、広い意味では、濁り酒(にごりざけ、nigori sake、cloudy sake)の一種です。見ての通り、濁っている訳ですが、おそらく一般的に多く出回っている、濁り酒は「清酒」の免許を持つメーカーさんが製造された、ある程度「こした」(ろ過した、filtered)お酒です。こちらのどぶろくは、「その他の醸造酒」の免許で、「こさない」お酒になります。
2018年12月に、吉田良一さんは民芸の宿さわ及びどぶろくの製造を、引退されました。
2018年12月 上越市安塚区樽田にて、雪だるま物産館の隣のそば家を運営している「農事組合法人ながくら」が、濁酒(どぶろく)の製造免許の申請をしました。
2019年3月 どぶろく加工所の設備ができました。
2019年4月 製造免許の通知があり、醸造を始めました。
2019年6月 販売を始めました。
2019年7月 新潟県どぶろく研究会技術研修会(村上市「山のおいしさ学校 食堂IRORI」さん、関川村「農家民宿おくやま」さん)に参加しました。
2019年11月 第14回全国どぶろく研究大会in郡上に参加しました。
2019年11月 第9回新潟県どぶろく博覧会(グリーンピア津南)に参加しました。
2022年11月 第10回新潟県どぶろく博覧会(グリーンピア津南)に参加しました。
2023年1月 第16回全国どぶろく研究大会in北秋田に参加しました。(参加した時の様子)
同研究大会どぶろくコンテスト・濃芳醇の部において優秀賞を受賞しました。(同部門42点出品中、最優秀賞1点、優秀賞3点)
2023年10月 新潟県どぶろく研究会現地研修会(阿賀町「かねよし」さん、小会瀬さん)に参加しました。
2023年11月 第11回新潟県どぶろく博覧会(グリーンピア津南)に参加しました。
名前は、「永蔵(ながくら)」としました。すぐ近所に、長倉(ながくら)山という山がありテレビのアンテナの中継所のある展望の良いところで、そこが名前の由来です。
農事組合法人ながくらは、長倉山のふもと、樽田地区周辺で水稲の栽培しています。どぶろくの原料のコシヒカリ・新之助は、当農事組合法人で栽培したものです。
こちらのどぶろくは、一般的な日本酒(清酒)と違い、お米の粕を漉さず、また火入れ(加熱殺菌)をしないため、言ってみれば生ジュースのようなフレッシュ感があります。さわやかな甘味と酸味のバランスを楽しんでみて下さい。思わず、飲みすぎそうですが。(あっ頭が痛い・・・)
蒸したお米・糀・酵母・水をあわせて、約3から4週間、温度管理をしながら発酵させています。
この「どぶろく」は、加熱殺菌しておらず、酵母が生きているお酒のため、少しずつ炭酸ガスを出しています。
発送の際は、ビン内の圧力上昇を防ぐため、気温などを考慮して冷蔵便もしくは冷凍便にてお送りします。
もしくは
保管の際は、栓(ガス抜きキャップ)を上にして、冷蔵庫にて保管してください。(冷凍便で届いた場合でも、冷蔵庫に入れて下さい。)
開栓の際には、よく冷やした状態で、少しずつキャップを回して下さい。
もし、あふれてくる場合は、またキャップを閉めて下さい。これを何度か繰り返して、ガス抜きをして下さい。
ガス抜きが済んだら、少しビンを振って混ぜてから、お飲みください。
冷蔵保管にて、6ヶ月程度、おいしくいただけます。
米、米こうじは一切漉してありません。(どぶろくの製造免許要件により)
お米を蒸しています。
蒸したお米を冷ましています。
発酵の様子です。蒸した米が溶けて、アルコール発酵を始めています。
(初めは音量ゼロになっていますので、画像をタッチorクリックして、スピーカーをオンにすると、発酵の音が聞こえます)
どふろくの短所・長所
どぶろくは、清酒を絞る前のものですから、どぶろく = 清酒 + 酒粕
という形になります。蒸した米が溶けきれずに、残った残骸(酒粕)を一緒に飲むため、「飲みにくい」という方もいらっしゃいます。
慣れていただくか、どぶろくはやめて清酒を飲んでいただくか、ということになります。
しかし、最近の研究などにより、酒粕には様々な効果があることが分かっていて、特にその中で私がおもしろい効果だと思っているのが、レジスタントプロテインによる、LDLコレステロール値の減少効果です(日本醸造協会誌2012年107巻5号p.282-291PDFファイル)。酒粕の中には、糀・酵母で分解できなかった、タンパク質・・レジスタントプロテインが含まれていて、レジスタントプロテインは、脂肪を吸着する効果があるそうです。お酒と一緒にちょっと脂肪分が高めのものを食べがちですが、どぶろくなら、大丈夫ですね。あと、レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)も酒粕には含まれていて、こちらも腸内環境の改善に役立ちそうだ、ということが分かってきているようです。
国税庁作成 酒蔵マップ(ビール等、令和3年6月版、新潟県版、pdfファイル)・・・ビール・焼酎・どぶろくが載っています。
アルコール度数 15% (2024/4/12製造分) 製造毎に若干前後します
原材料 米(新潟県上越市安塚区産コシヒカリ・新之助)、米こうじ(国産米)
製造者 農事組合法人ながくら
製造所 新潟県上越市安塚区樽田949番地1
20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。
720mlのどぶろくは、1梱包クール便で11本まで発送できます。それ以上買い物かごに入れると、重量オーバーとなりますので、11本以下に減らしてください。
お客様の声
横浜市鶴見区 新田様より
以下は、2018年12月までのお話です。
新潟県上越市 安塚区須川で(キューピットバレイスキー場そば)、民芸の宿「さわ」を営む、吉田良一さんが、自分で栽培した米(コシヒカリ)を使って、醸造しています。平成15年にどぶろく特区として、岩手県遠野市と並び、この旧東頸城郡が第一号の認定です。
吉田さんは、東京生まれで55歳まで埼玉県でお勤めでしたが、奥さんの実家のそばにスキー場ができることから、移住して民宿をオープンされました。そして、自ら稲を栽培して民宿で提供するようになりました。田んぼは、菱ヶ岳のふもとの棚田で、ブナの原生林が水源になっています。
その後、この旧東頸城郡安塚町も過疎化・高齢化が進行し、また市町村合併も予定されていたことから、何か活性化策がないものか、という状況でした。そこへ構造改革特区の話があり、この旧東頸城郡の農家民宿等でどぶろくの製造ができることになりました。この地域は豪雪地帯のため、冬の出稼ぎに酒造りに行く方がたくさんいたため、経験者の方から、どぶろくづくりの技術を教わり、平成16年に酒造免許を取得。このどぶろくを目当てに泊まりに来る方もいます。
TOKYOどぶろくフェスタ2010優秀賞認定
(酒文化研究所主催)
第9回全国どぶろくコンテスト 濃芳醇の部 入賞
(第9回全国どぶろく研究大会-2014年1月)
第11回全国どぶろくコンテスト 濃芳醇の部 入賞
(第11回全国どぶろく研究大会-2016年3月)
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